1.フレイル及びサルコペニアと栄養の関連
フレイル
フレイルとは、老化に伴う種々の機能低下(予備能力の低下)を基盤とし、様々な健康障害に対する脆弱性が増加している状態、すなわち健康障害に陥りやすい状態を指します。フレイルの原因の一つに、サルコペニア(筋肉量の低下)が存在します。サルコペニアの要因は、いまだ十分解明されているわけではありません。
サルコペニアと栄養の関連
図1はFriedらの論文を参照し改変したものですが、低栄養が存在すると、サルコペニアが発症し、それが活力低下、筋力低下・身体機能低下を誘導し、活動度、消費エネルギー量の減少、食欲低下をもたらし、更に栄養不良状態を促進させるというフレイル・サイクルが構築されます。
<出展元>
食事摂取基準2020(厚生労働省) https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf