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Medical food メディカルフーズ
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糖尿病の基礎知識

1.糖尿病の基礎知識

成人の約5人に1人は糖尿病の
可能性あり

※総務省統計局2016年10月1日現在 推計人口

厚生労働省が行った「2016年国民健康・栄養調査」によると、わが国で糖尿病の疑いが強い人は約1,000万人、糖尿病の可能性を否定できない“予備軍”が約1,000万人いることがわかりました。

これは、20歳以上の成人(10,511万人)の約5人に1人(約20%)が糖尿病の可能性があることを示しています。
それ以上に気になるのは、 低年齢層や子ども達の間にも大人と同じタイプの糖尿病患者が増えていることです。
まさに糖尿病は新たな国民病といってもいいでしょう。

※総務省統計局2016年10月1日現在 推計人口

糖尿病とインスリン

糖尿病とは、簡単に言うと血液中の糖(ブドウ糖)があふれてしまう病気(高血糖症)です。食事から摂った糖質は、ブドウ糖など最小の単位(単糖)にまで分解され、私たちはそれをエネルギー源として利用します。
この時必要なのが インスリンという、血液中のブドウ糖を効率よく利用するためのホルモンです。

このインスリンが体内で分泌されなかったり、分泌されても本来の働きをしなかった場合に、糖(ブドウ糖)はいつまでも血液中に留まり、結果的に血液中の糖の量(血糖値)が高い状態になります。この状態が続くと糖尿病になるのです。

怖い合併症

糖尿病は血糖値が上がってもほとんど自覚症状はありません。怖いのは合併症です。合併症は急性合併症慢性合併症があります。急性合併症は異常な高血糖状態で引き起こされ昏睡状態になることがあります。また、高血糖状態を放置すると慢性合併症が出現します。

慢性合併症は太い血管が障害を受ける大血管障害と細い血管が障害を受ける細小血管障害があります。大血管障害では脳梗塞や心筋梗塞、下肢閉塞性動脈硬化症などの動脈硬化性疾患を引き起こします。

細小血管障害では、三大合併症と呼ばれる糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害を引き起こします。さらに、感染症や認知症、歯周病も引き起こしやすくなります。

ちょっとした足先の傷に気づかず足壊疽を起こして、場合によっては切断することもあり、日々のフットケアも重要です。また風邪などの病気で血糖値が乱れることをシックデイと言います。あらかじめ対策を立てておくといいでしょう。

糖尿病の <細小血管障害>
三大合併症

糖尿病神経障害

合併症の中で最も早く出る症状がこれです。中心となる末梢神経障害の症状の出かたは様々で、手足がしびれる、けがややけどの痛みに気づかないなどです。そのほか筋肉の萎縮、筋力の低下や胃腸の不調、立ちくらみ、発汗異常、インポテンツなど、様々な自律神経障害の症状も現れます。

糖尿病網膜症

目の底にある網膜という部分の血管が悪くなり、視力が弱まります。中には失明する場合もあります。また、白内障になる人も多いといわれています。

糖尿病腎症

尿を作る腎臓の、糸球体という部分の毛細血管が悪くなり、だんだん尿として老廃物を排出できなくなります。すると人工透析といって、血液中の不要な成分を機械でろ過しなければなりません。週に2~3回、病院などで透析を受けるようになるので、日常生活に大きな影響を及ぼします。現在、人工透析が必要になる原因の1位がこの糖尿病腎症です。