2.「まさか糖尿病?」と思ったら
成人の約5人に1人は糖尿病の
可能性あり
糖尿病には、ほとんど自覚症状がありません。合併症を起こすなど、かなり糖尿病が進行してからでないと、なかなか自分では気づきにくいのが特徴です。
しかし、日本の成人の約5人に1人は糖尿病か、その予備軍に該当するとされている今、誰しも糖尿病になる可能性があります。では、どんな人が糖尿病にかかりやすいのでしょうか?
糖尿病にかかりやすい人 その1
糖尿病にかかりやすい人には、以下の1~3の特徴がみられます
- 1.肥満
- 2.脂質異常
- 3.高血圧
そう、いわゆる「メタボリックシンドローム」にあたる人ですね。今はまだかかっていなくても、いずれかかるリスクが高いと考えられているのが、これらの人たちです。
糖尿病になってからも、合併症にも進むリスクが高くなりますから、1つでも当てはまるものがあったら、早めに医療機関で糖尿病の検査を受けましょう。
日本におけるメタボリックシンドローム診断基準
※日本糖尿病学会「糖尿病治療ガイド」より[メタボリックシンドローム診断基準検討委員会:
メタボリックシンドロームの定義と診断基準、日本内科学会雑誌 94(9):794-809, 2005より引用改変]
糖尿病にかかりやすい人 その2
必ずしも上記に当てはまらなくても、成人を過ぎて、以下のア~カの項目が1つでも当てはまる人は、「まだ大丈夫」と自己判断せず、一度、医療機関で「ブドウ糖負荷検査」(空腹時に行う血液検査です)を受けることをお勧めします。
- ア)生活習慣が乱れている(睡眠不足、食生活の乱れ、運動不足など)
- イ)日常的に強いストレスを感じている
- ウ)汗っかきで尿量が多く喉が渇きやすい
- エ)目がかすんだり、視界がぼやけたりする
- オ)たくさん食べているのに痩せてきた
- カ)肉親に糖尿病患者がいる
検査の結果、糖尿病であっても、そうでなくても、医師や栄養士のアドバイスに沿って生活改善を行うことで、糖尿病の悪化や糖尿病への移行を防ぐことが可能になります。